日本ユニシスは2017年5月12日、各地の観光案内所向けにタブレットを使って“おもてなし”を提供する観光案内サービスの実証実験を始めると発表した。広島電鉄が宮島口に設置してJTB中国四国が案内スタッフを派遣する観光案内所である「HIROSHIMA MIYAJIMA-GUCHI TOURIST INFORMATION CENTER(宮島口TIC)」や、JTB中国四国が設置した観光案内所の「HIROSHIMA ORIZURU TOWER TOURIST INFORMATION CENTER(おりづるタワーTIC)」で実施する。

 観光案内所のスタッフがタブレットを活用して、観光客からの問い合わせに適切・丁寧・迅速に対応できるとする。地図データ上で現在位置からの所有時間や距離、ジャンル(食べる、見るなど)、平均予算などをキーにした観光スポットの絞り込みが可能という。

 これまで個々のスタッフがノートなどで管理していた観光情報や連絡事項をクラウド上に保存するため、スタッフ間で情報を共有でき、サービスの均質化が期待できる。多言語対応するため、外国人観光客の言語に合わせた情報提供も可能だ。各地域のパンフレットを電子化して観光客に提供する使い方にも対応する。

 日本政府観光局(JNTO)によると、2016年の訪日外国人数は2400万人を越え、2017年も3月時点で前年同月比を上回っている。観光のハブとなる案内所では、多言語対応に加えて、幅広く正確な観光情報の提供が求められるようになっているため、今回のサービスを企画したという。

日本ユニシスのWebサイト