米Googleは現地時間2017年5月10日、仮想現実(VR)ゲーム開発の米Owlchemy Labsを買収したと発表した。Owlchemyも同日、Googleに加わることを公表したが、いずれも買収額などの詳細な条件については明らかにしていない。

 Owlchemyは、仕事シミュレーションゲーム「Job Simulator」や人気アニメをゲーム化した「Rick and Morty:Virtual Rick-ality」などで知られる。

 Job Simulatorは複数の賞を獲得しており、タイトルの売上高は300万ドルを超える(米The Vergeの情報)。

 Owlchemyの創業は2010年で、従業員は23人。テキサス州オースチンに本社を置き、台湾HTCの「HTC Vive」、米Facebook傘下の米Oculus VRの「Oculus Touch」、ソニーの「PlayStation VR」といったVRヘッドセット向けにVRゲームを開発している。

 Alex Schwartz最高経営責任者(CEO)とDevin Reimer最高技術責任者(CTO)をはじめとするOwlchemyチームは、今後もこれらプラットフォーム向けのVRコンテンツ開発を継続し、「手を用いた操作と質の高いユーザー体験に焦点を当てる」としている。

 GoogleでVRおよび拡張現実(AR)関連エンジニアディレクターを務めるRelja Markovic氏は、「我々は、人々を引きつける没入型ゲームの作成と、異なる様々なプラットフォームに対応した新しいインタラクション手法の開発に取り組み、人々の生活に最良のVR体験をもたらすことを目指す」と述べている。

[発表資料(Googleの公式ブログ)]
[発表資料(Owlchemyの公式ブログ)]