米Facebookは現地時間2017年5月10日、質の低いコンテンツの排除を目的としたアップデートを発表した。ニュースフィードにおいて、情報量が乏しく無関係な広告で埋め尽くされたWebページに誘導するリンクの表示優先度を下げる。

 Facebookは、低品質のコンテンツにつながる広告の出稿を防止するポリシーを昨年より導入しているが、今回これをさらに強化し、オーガニック投稿も対象に含める。ユーザーは、有用な情報をほとんど掲載せず、不快あるいは過激な広告が大半を占めるWebページへのリンクを含む投稿や広告をニュースフィード上で目にする機会が減ることになる。

 Facebookはアップデートにあたり、このような低品質のWebページを数十万ページ検証したという。Facebook上で新たに共有されるWebページが同様の特徴を持つか人工知能(AI)を利用して判断し、低品質のWebページにユーザーを誘導する投稿だと見なした場合は、ニュースフィードでの表示順位を下げる。また、広告としての表示を制限する。

 同アップデートは、今後数カ月かけて段階的に実施する。「低品質のランディングページを持つパブリッシャーはトラフィック減少を経験する。そうではないパブリッシャーはわずかにトラフィックが増加する可能性がある」と、Facebookは述べている。

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