米MicrosoftはWindows 10搭載パソコンをスクリーン付き音声アシスタントデバイスとして利用できるようにする機能「HomeHub」を開発中とされているが、その社内向けコンセプト画像を米The Vergeが入手したとして現地時間2017年5月9日付けの記事に掲載した。

 MicrosoftのHomeHub開発については以前より噂されており、米Amazon.comの「Echo」や米Googleの「Google Home」といったスピーカー型音声アシスタントが提供するのと同様の機能をWindows 10搭載パソコンで実現することを目指したものだと昨年12月に報じられた。

 The Vergeが入手したコンセプト画像では、HomeHubのウェルカムスクリーンにはカレンダー、メモ、To-Doリストなどを貼り付ける「仮想コルクボード」が含まれ、家族がそれぞれのスケジュールやアプリケーションにアクセスしたり、家族間で共有したりできる。

 Windows 10搭載デバイスを設置してある部屋のどこからでも「Cortana」を呼び出し、Web検索や通話の受発信などを音声で指示できる。

 また、Cortanaを介したスマートホームデバイスの制御および管理も可能にする。まずはオランダRoyal PhilipsのLED照明ブランド「Hue」、Googleのスマートホーム事業Nest Labs、米Insteon、米Winkのデバイスや、韓国Samsung Electronicsのオートメーション機器「SmartThings」をサポートするという。

 The Vergeや米Windows Central米SlashGearなどの米メディアは、Microsoftが9月に予定しているWindows 10アップデートでHomeHubをリリースするとみている。

 すでに米HP Inc.や中国Lenovo(聯想集団)が新たなデバイスの開発や既存デバイスの刷新に取り組んでおり、ホリデーシーズンに間に合うようオールインワン型パソコンなどを投入するとの情報もある。

 なお、Microsoftは5月23日に中国の上海で製品発表イベントを開催する予定で、その際にHomeHubに関する情報を明らかにする可能性もある。