ネットギアジャパンは2017年5月9日、家庭向けの製品として国内初となるIEEE802.11ad対応の無線LANルーター「Nighthawk X10 R9000」、802.11ac wave2対応WiFi中継機「Nighthawk X4 EX7300」、充電式WiFiネットワークカメラ「Arlo Pro(アーロプロ)」などを発表した。価格はいずれもオープン。

北米での高いシェアを武器に、アジア、日本の事業を強化

 発表会では、米ネットギアのパトリック・ロー会長兼CEO(最高経営責任者)が登壇。アメリカ市場での事業展開とブランド戦略について言及した。「北米では2017年1QのプレミアムルーターとWi-Fiシステムのマーケットシェアはネットギアが46%で1位、2年前に市場参入したばかりのIPカメラでも33%で1位、コアスイッチでも55%で1位を獲得している。北米での認知度をベースに全世界にも広げていきたい。日本はアジアの中でも最も成長を見せている国の一つだ」と意気込みを語った。

米ネットギアのパトリック・ロー会長兼CEO
米ネットギアのパトリック・ロー会長兼CEO
(撮影:大類 賢一、以下同じ)
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 ネットギアジャパン代表の杉田 哲也氏は「ネットギアの販売製品はビジネス製品、ストレージ製品、ホーム製品の三つのカテゴリがある。これまでの主力はビジネス製品だった。これからの5年間はNighthawk、Arlo Proをはじめとするホーム製品に注力したい」という展望を語った。

ネットギアジャパン代表の杉田 哲也氏
ネットギアジャパン代表の杉田 哲也氏
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802.11adに対応した日本初の無線LANルーター「Nighthawk X10 R9000」

 Nighthawk X10 R9000は、無線LANの新規格802.11adに対応し、60GHz帯と5GHz帯、2.4GHz帯を同時に使用できるトライバンド対応無線LANルーター。最大速度はそれぞれ4.6Gbps(60GHz帯)、1.733Gbps(5GHz帯)、800Mbps(2.4GHz帯)。高速処理を実現するために、クアッドコアCPUを搭載。有線LANポートとして1000BASE-Tを6端子のほか、世界初となる10ギガLANを1端子用意している。市場予測価格は5万7800円(税込)。発売日は2017年6月9日。