ヤマハは2017年5月9日、少人数の会議室(ハドルルーム)向けWeb会議システム「ビデオサウンドコラボレーションシステム for Huddle Rooms CS-700」を10月から順次発売すると発表した。広帯域オーディオ、高品質カメラ、DisplayLinkを含むコラボレーション機能を一体化した。本体価格(税別)は15万円から。

製品の外観
製品の外観
(出所:ヤマハ)
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 従来製品「Yamaha Voice Communication(YVC)シリーズ」が搭載する適応型エコーキャンセラーやノイズリダクションなどの音声処理技術を強化した。ハドルルームで話されるすべての言葉を通話先に届けるビームフォーミング・マイクロフォン・アレイや、低音から高音(160Hz~2万Hz)まで再生できる4個のスピーカーユニットなどにより、より自然で明瞭な会話が可能という。

 120度の超広角カメラを搭載し、パン機能やズーム機能を使用しなくても部屋全体を撮影し、すべての会議参加者の姿を捉えることが可能。解像度はUSB 3.0接続時で1080p/30fpsで、最大3メートル離れた会議参加者の細かい表情まで明確に映し出せる。DisplayLink機能は、USBケーブル1本でPCやタブレットと接続して音声や映像を通信できる。

 外部インタフェースはUSB 3.0、Bluetooth(音声のみ)、NFC、オーディオ入力端子、有線LAN、HDMI。付属の取付金具で壁面設置が可能。また、ディスプレイモニタースタンドへの取り付けも、ハードウエアベンダーと協業して順次提案していく。本体寸法は幅862×高さ99×奥行き69mm、重さは約3.3kg。

 下位モデルの「CS-700AV」は、オーディオ機能とカメラ機能を搭載し、本体価格は15万円。10月発売。上位モデルの「CS-700DL」は、オーデイオ機能とカメラ機能、DisplayLink(画像共有機能)を搭載し、同17万円。12月発売。

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