米国の市場調査会社、eMarketerが現地時間2017年5月8日に公表した、音声アシスタント機器に関するリポートによると、これら機器の2017年における米国利用者数は、前年から128.9%増加し、3560万人に達する見通し。

 このうち、米Amazon.comのスピーカー型機器「Echo」シリーズの利用シェアは70.6%となり、米Googleの同様の機器「Google Home」の23.8%を大きく上回ると、eMarketerは見ている。また残り約5パーセントのシェアは、中国Lenovo Group(聯想集団)、韓国LG Electronics、米Harman Kardon、米Mattelなどの製品が分け合うとしている。

 eMarketerによると、今後数年間、米国におけるAmazon.comの利用シェアは若干低下し、それに伴いGoogleのシェアが伸びていく見通し。だが当面は、Amazon.comが音声アシスタント機器の市場で支配的な地位を維持するとeMarketerは予測している。

 また、米Appleの「Siri」、Amazon.comの「Alexa」、Googleの「Google Now」、米Microsoftの「Cortana」といった、さまざまなデバイスに搭載される、より広範なアシスタントサービス全体の米国利用者数は、2017年に前年比23.1%増の6050万人となる見通し。

 この利用者数は、米国スマートフォンユーザーの27.5%、米国人口のほぼ5人に1人に当たるとしている。これらアシスタントサービスを最も多く利用する年齢層は25~34歳で、サービス利用者全体の26.3%を占めるとeMarketerは予測している。

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