岐阜県の大垣共立銀行は2017年5月6日、大型連休を利用して新しい勘定系システムへの移行を終えた。同日中に新システムでの休日窓口業務を、5月8日には全業務を開始。現時点で「全店で無事に稼働している」(大垣共立銀行)という。同行は2013年に、日本ユニシスのオープン勘定系パッケージ「BankVision」の採用を決定。2017年度を目標に、NEC製メインフレームで動作する旧勘定系システムの刷新を進めてきた。

 勘定系システムと情報系システムは日本ユニシスのBankVision、国際勘定系システムは同社製の「OpenE’ARK」を基に構築した。新システムは大阪と東京の2センターに設置し、BCP(事業継続計画)強化策も施しているという。

 日本ユニシスが提供するBankVisionは、「Windows Server」で動作するオープン勘定系パッケージ。大垣共立銀行を含め、地銀10行で稼働済みだ。すべての導入行で「スケジュール通りに稼働させてきた」(日本ユニシス)という。

 大垣共立銀行と日本ユニシスは、BankVisionの機能をAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)経由で外部企業に提供する取り組みも進める予定だ。複数の企業が参加する実証実験などを始め、異業種連携による新サービスの創出を目指す。