米Appleが米Venmoのような個人間送金サービスの計画を進めているらしいと、米Re/codeが現地時間2017年4月27日に報じた。Appleは独自の個人間送金サービス導入に向けて決済業界の数社と話し合ったという。

 関係者から得た情報によると、Appleの送金サービスではiPhoneユーザー同士が簡単に送金を実行できる。開始時期については、「Appleは年内にサービスを発表する」や「発表日もサービス開始時期も決まっていない」など様々な情報がある。米Mac Rumorsは、年内に発表があるとすれば、秋の製品イベントの可能性が高いと考えている。

 Appleは2年前から送金サービスを検討していると噂されていた。同社は2014年にモバイル決済サービス「Apple Pay」を開始したが、当初の勢いほど普及が進んでいない。送金サービスの追加はApple Payの強化につながる可能性がある(米CNET)。

 米PayPal傘下のVenmoは、ミレニアル世代の若者を中心に利用が広がっていおり、米Squareも同様のサービス「Square Cash」を展開している。米Chase Bankの送金サービス「QuickPay」は、昨年の取扱総額が280億ドルにのぼった。Venmoの昨年の取扱総額は176億ドルで、前年より倍増している。

 またAppleは最近、米Visaと交渉したとの情報もある。Visaのデビットカードネットワークに対応したプリペイドカードを自社の送金サービスやApple Payと連係させることで協議したとされている。