米Twitterは現地時間2017年4月26日、同年第1四半期(2017年1~3月)の決算を発表した。減収となったものの市場予想を上回り、伸び悩みを見せていたユーザー数が成長した。

 売上高は5億4800万ドルで、前年同期から8%減少した。会計原則(GAAP)ベースの純損失は6200万ドル(希薄化後1株当たり損失は0.09ドル)となり、前年同期の8000万ドル(同0.12ドル)から赤字幅を23%縮小した。

 株式報酬費用など特別項目を除いた非GAAPベースの純利益は8200万ドル(希薄化後1株当たり利益は0.11ドル)で、前年同期と比べ20%減少した。

 米Forbesの報道によると、アナリストらは売上高を5億1200万ドル、特別項目を除いた1株当たり利益を0.01ドルと予測していた。

 売上高の内訳を見ると、広告売上高が4億7400万ドルで前年同期から11%減少した。一方、データライセンシングなどによる売上高は7400万ドルで同17%増加した。

 地域別で見た場合、米国の売上高は前年同期比13%減少し、米国外の売上高は同2%増加した。

 平均月間アクティブユーザー(MAU)は3億2800万人で前年同期比6%増加した。米国は同7%増加、米国外は同6%増加した。

 平均日間アクティブユーザー(DAU)は前年同期と比べ14%増加した。Jack Dorsey最高経営責任者(CEO)は、「過去4四半期連続でDAUの伸びが加速していることを誇りに思う」と述べている。DAUの増加率は2016年第4四半期が11%、第3四半期が7%、第2四半期が5%、第1四半期が3%だった。

 また同社は2017年第2四半期および通期の見通しとして、「広告売上高の成長は引き続き、視聴者の伸びより遅れをみせる」との見解を示した。

 予想を上回る決算報告を受け、Twitterの株価は一時12%上昇した(米New York Timesの情報)。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]