米Googleは現地時間2017年4月25日、フェイクニュースなど低品質のコンテンツが拡散するのを防ぐための新たな取り組みを発表した。検索結果の順位付け方法を変更したほか、ユーザーが簡単にフィードバックするための手段を提供する。

 Google検索では、インデックス化されている数千億のページから信頼できるソースを特定するためにアルゴリズムを使用しているが、検索結果の約0.25%は「不快または明らかに誤解を招くコンテンツ」を表示しているという。

 こうしたコンテンツが検索結果に表れるのを防止するために、同社は人間の眼で検索結果を検証する実験を実施した。3月に改定したガイドラインに基づき、誤解を与える情報、意図品に不快な検索結果、デマ、根拠のない陰謀論などを協力者に報告してもらった。

 実験を通じて検索結果の評価データを収集し、改善が必要な分野を判断した上で、アルゴリズムを変更して低品質のコンテンツの順位が下がるようにした。

 また、Google検索は検索結果の順位付けに複数のシグナルを採用しているが、より信頼できるページが上位に、信頼度の低いコンテンツが下位になるようシグナルを調整した。

 これにより、「『ホロコースト』を検索すると『ホロコーストは無かった』と主張するサイトが検索結果の上位に来るという昨年12月のような事態が起こる可能性が低くなる」とGoogleは説明している。

 そのほか、検索キーワード入力のオートコンプリートや検索結果の強調スニペットが不正確あるいは不快な内容を表示した場合に、ユーザーが即座に報告するためのツールを実装した。

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