米Googleの親会社Alphabetが設立した米Waymoは現地時間2017年4月24日、自動運転車の公開テストプログラム「Early Rider Program」を発表した。米アリゾナ州フェニックスの一般住民から参加者を募集する。

写真◎米Googleの親会社Alphabetが設立した米Waymoが発表した自動運転車の公開テストプログラム「Early Rider Program」
写真◎米Googleの親会社Alphabetが設立した米Waymoが発表した自動運転車の公開テストプログラム「Early Rider Program」
(出所:米Waymo)
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 Waymoは過去1カ月にわたって、同エリアで一部世帯を対象に限定テストを行っていた。今後は、フェニックス都市圏(チャンドラー、テンピ、メサ、ギルバートを含む)の在住者は誰でも同プログラムに申し込める。

 Early Rider Programでは、さまざまな生活背景や交通ニーズを持つ世帯を募集する。Waymoの自動運転車を利用して、感想や意見をフィードバックしてもらう。プログラム参加者は無料で、毎日いつでも、どこに行く時でも自動運転車を使うことができる。

 同プログラムには、トヨタ自動車のSUV「Lexus RX450h」とFiat Chrysler Automobiles(FCA)のミニバン「Chrysler Pacifica Hybrid」を改造した自動運転車を使用する。テストドライバー1名が乗車し、走行状況を監視して必要があれば対応する。

 Waymoは同プログラムを通じて、人々がどこに行く時に自動運転車を使いたいか、どのように自動運転車と意思の疎通をとるか、どのような情報や操作を望んでいるかなどを調査する。

 またWaymoは、Chrysler Pacificaベースの自動運転車をさらに500台追加する計画も明らかにした。昨年12月のFCAとの提携で調達した100台はすでにすでに公道を走行しているという。

 米メディアの報道(Washington PostThe Verge)によると、アリゾナ州はカリフォルニア州ほど自動運転車に関する規制が厳しくないという。カリフォルニア州は「年内に無人の自動運転車の走行を認める方向にしたい」としているが、アリゾナ州など一部の州ではすでに無人自動運転車が許可されている。

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