KDDIは2017年4月21日、都内でグローバルICT事業についての説明会を開催し、同社が国内外に展開するデータセンター「TELEHOUSE」を中心とした最新情報を公開した。

 説明会には同社執行役員 グローバル事業本部長の曽雌博之氏が登壇。今月グローバル事業本部長に就任した曽雌氏は同事業について、「現地採用を含め5900人の体制。コンシューマー、ICT、キャリアビジネスの三つの事業を展開している」と紹介した(写真1、2)。

写真1●KDDI 執行役員 グローバル事業本部長の曽雌博之氏
写真1●KDDI 執行役員 グローバル事業本部長の曽雌博之氏
(撮影:山口 健太、以下同じ)
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写真2●KDDIのグローバル事業
写真2●KDDIのグローバル事業
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 データセンター事業の説明では調査会社の市場予測を引用。世界のデータセンター市場規模は2017年の344億ドルから2020年には457億ドルに拡大し、年平均で10%伸びる見通しを示した。データセンターが扱うIPトラフィックも増加しており、2017年の8.6ZB(ゼタバイト)から2020年には15.3ZBを見込むとした。増加要因にはビッグデータやクラウド、IoT(インターネット・オブ・シングズ)、超高解像度コンテンツの登場を挙げた(写真3)。

写真3●データセンター市場は2020年まで年10%で拡大
写真3●データセンター市場は2020年まで年10%で拡大
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 KDDIが展開するTELEHOUSEについては、「30年に及ぶ歴史があり、海外ではKDDIよりTELEHOUSEのブランドが知られている。当社参入前は通信キャリアが設備の一部を貸し出すサービスに過ぎなかったが、KDDIはどのキャリアとも接続するキャリアニュートラルを打ち出したことが画期的だった」(曽雌氏)と紹介した(写真4)。

写真4●TELEHOUSEの30年の歴史
写真4●TELEHOUSEの30年の歴史
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