スーパーストリームは2017年4月21日、ERP(統合基幹業務システム)パッケージ「SuperStream-NX」の新版となる「Ver.2.0」を発表した。「使い勝手を追求し、硬い印象だった画面デザインをすべてモダンに刷新したことが特徴」と山田誠 取締役 企画開発本部長は説明する。出荷は2017年6月1日から。SuperSream-NXのバージョンアップは7年半振り。

写真●スーパーストリームの山田誠 取締役 企画開発本部長
写真●スーパーストリームの山田誠 取締役 企画開発本部長
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 SuperStream-NXは会計と人事・給与機能を持つパッケージソフト。Ver2.0では人事・給与の「人事諸届・照会」以外の機能を全てバージョンアップした。

 画面デザインの刷新では「業務効率向上を目指して様々な機能を追加した」(山田本部長)。一つが機能表示でのアイコンの採用。これまでは文字で示していた機能をアイコンに置き換えた。「主な利用者である日本本社の経理担当者が使いやすいだけでなく、海外子会社の現地担当者でも簡単に使えるような操作性を目指した」(同)という。

 画面レイアウトを自由に配置できるようにした。入力画面をブロック単位でマウス操作で移動できるほか、配列や幅の変更、表示・非表示の切り替えなどを利用者が画面ごとに指定できる。山田本部長は「入金の消し込みといった手間がかかる業務では、二つのディスプレイにまたがって一画面を表示するといったことが可能になる」と話す。

写真●「SuperStream-NX Ver2.0」の画面の例
写真●「SuperStream-NX Ver2.0」の画面の例
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 同社の大久保晴彦社長は「新版の発表を機にSuperStreamの販売方法も変えていく」と強調。「これまではSuperStream単独でのライセンス販売に注力していた。今後は基幹系システムの刷新プロジェクトの一部にSuperStreamを活用してもらえるよう、パートナーに働きかけていく」(大久保社長)という。加えて、「これまで以上にキヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)グループの1社としてのシナジーを活用していく」(同)方針を打ち出す。

写真●スーパーストリームの大久保晴彦社長
写真●スーパーストリームの大久保晴彦社長
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 SuperStreamの顧客への情報提供などを一元化する取り組み「Internet of Accounting(IoA)」を開始する。顧客が直接、スーパーストリームが提供するクラウドサービスにアクセスできるようにし、マニュアルの検索やダウンロード、最新モジュールの提供などを実現する。SuperStreamは100%間接販売のため、これまでマニュアルなどをパートナー経由で提供していた。