米Googleは現地時間2017年4月20日、人工知能(AI)ベースのデジタルアシスタント「Google Assistant」を搭載したスピーカー「Google Home」が複数ユーザーに対応したと発表した。

 これまでは、Google Homeを設定したユーザーのアカウント1件だけに対応していたが、今後は最大6人のユーザーアカウントを登録でき、それぞれの声を聞き分ける。

 ユーザーは、Google Homeアプリケーションでアカウントを追加し、「Ok Google」と「Hey Google」を2回ずつ発声する。ニューラルネットワークが音声を分析し、声の特徴を検出して、ユーザーを識別する。

 これにより、例えばあるユーザーが「Hey Google、今日のスケジュールは?」と問いかけると、そのユーザーの予定だけが返答される。

 登録したユーザーのうち、誰が話しかけているのかをGoogle Homeが判断するのにかかる時間は「ミリ秒単位」だという。

 マルチユーザー対応機能は、まず米国で提供する。数カ月以内に英国にも拡大する。

 米Amazon.comの家庭用音声アシスタント端末「Amazon Echo」には同様の機能はない。米カリフォルニア州サンディエゴでは1月に、ニュース番組のキャスターの声に視聴者のEchoが反応し、ドールハウスを注文するという騒ぎが発生した(米Washington Post)。

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