ヤマハ発動機と、スカパーJSATグループのエンルートは2017年4月20日、産業用ドローン事業での業務提携に向けた検討を開始したと発表した。

写真●ヤマハ発動機の産業用無人ヘリ「FAZER R」(左)とエンルートの農業用マルチコプター「AC940-D」
写真●ヤマハ発動機の産業用無人ヘリ「FAZER R」(左)とエンルートの農業用マルチコプター「AC940-D」
(出所:ヤマハ発動機およびエンルート)

 2社は2017年8月をメドに業務提携契約を締結する。各々の製品や事業ノウハウを活用し、「農薬などの散布ドローンをはじめとした産業用ドローン事業のグローバル展開」と「精密農業(農地・農作物の状態をきめ細かく観察・制御して農作物の収量および品質の向上を図る農法)、各種インフラ点検、測量、環境対策、災害対応、運輸、漁業などでのドローンを利用した新規市場開拓」での協業を目指す。

 エンルートは産業用のマルチローター型ドローンの開発・販売を行っている。農業用分野のマルチローター型ドローンでは日本で初めて農林水産航空協会による性能確認基準の適合を受けており、累計500台を販売している(2017年3月末現在)。このほかに、災害現場の初動状況把握や、インフラ点検や測量の省力・高能率化、物流実験など、幅広い産業分野で官公庁などに向けたプロ用ドローンを開発して納入している。

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