米Appleは2017年に発売する次期iPhoneについて、さまざまなプロトタイプで試験を行っていると米Bloombergが現地時間2017年4月18日に伝えた。

 プロトタイプの1つは、ディスプレーが本体前面のほぼすべてを覆うデザインで、ディスプレーサイズは現行の「iPhone 7 Plus」より若干大きくなる。ただし本体サイズは「iPhone 7」に近いものになるという。

 Bloombergによると、Appleはアジアの製造パートナーと共同で複数のプロトタイプの試験を行っており、その中には曲面ガラスとステンレススチールを用いるものもある。最新のプロトタイプの1つは、ガラス素材が本体の前面、背面ともに用いられ、いずれも本体側面の金属フレームに向かって若干カーブしている。このデザインの基本的なコンセプトはAppleが2010年に発売した「iPhone 4」と同じという。

 このほかAppleは、より野心的なプロトタイプも製作していると事情に詳しい関係者は話している。こちらも本体前面のカバーガラスが若干カーブしているが、背面ガラスは上下ともに大きくカーブした形状。このデザインは、2007年に発売した初代iPhoneのそれと似ているという。

 iPhoneの2017年モデルについては、現行モデルと同様に4.7インチおよび5.5インチの液晶ディスプレーを備える2モデルと、5.8インチのOLED(有機EL)ディスプレー備える新デザインモデルの合計3モデルが発売されるとの観測が出ている。今回のBloombergの報道も、同様の観測を伝えている。

 Bloombergによると、Appleの製造パートナーは今のところ、大きくカーブしたカバーガラスを大量かつ安定的に製造することに苦戦している。このことからAppleはカーブ度合いがより緩やかなデザインを採用する可能性もあるという。このほか、同社は背面が現行モデルと同じアルミ素材で、本体サイズが若干大きな、より簡素なデザインのプロトタイプについても試験しているとBloombergは伝えている。