米Googleは現地時間2017年4月18日、大幅に強化した「Google Earth」のWeb版Android版を公開した。従来の機能に加え、探究、学習、共有するためのツールを用意したという。

写真●探究、学習、共有するためのツールを用意するなど「Google Earth」が大幅に進化
写真●探究、学習、共有するためのツールを用意するなど「Google Earth」が大幅に進化
出所:米Google
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 新たな機能「Voyager」は、著名な物語作家、科学者、非営利団体の協力を得て作成したインタラクティブなガイドツアー。例えば英BBCのドキュメンタリー番組「BBC Earth」による「Natural Treasures」ツアーは、島やジャングルなど6カ所を巡り、野生生物について学ぶ。

 「I'm feeling lucky」機能では、ボタンをクリックすると、予期しない観光地や建築物、自然環境に移動する。その場所の歴史や事実に関する情報カードが表示され、さらに多くの写真を閲覧できる。イタリア・ミラノのスカラ座、山形県の蔵王温泉など2万カ所以上が用意されている。

 2D表示と3D表示を切り替えるボタンが新たに追加された。また、さまざまな場所をあらゆる角度から3D画像で眺められる。

 思い出の場所や感動的な風景を見つけたら、「Postcard」として友だちや家族と共有でき、共有相手はリンクをクリックするとすぐにその場所へ移動できる。

 Web版は現在、Googleの「Chrome」ブラウザーのみアクセス可能。他のブラウザーへの対応やiOS版の開発も現在進めているという。

 またGoogleは、Google Earthの仮想現実(VR)対応版である「Google Earth VR」もアップデートした。サポートするVRヘッドセットに、米Facebook傘下の米Oculus VRの「Oculus Rift」が加わる。Oculus RiftでGoogle Earth VRを利用するには、Rift専用コントローラー「Oculus Touch」が必要となる。

[発表資料(Google Earth)]
[発表資料(Google Earth VR)]