米Appleが初めて、自動運転車の走行試験に関する認可を受けたと複数の海外メディア(米Wall Street Journal米New York Times米Business Insiderなど)が現地時間2017年4月14日までに報じた。

 カリフォルニア州車両管理局(Department of Motor Vehicles:DMV)が同日、Appleの申請を許可したもので、これにより同社は人口規模が米最大の州で、自動運転車の公道走行試験ができるようになった。カリフォルニア州車両管理局は同日付でWebサイトを更新。自動運転車の走行試験が許可されている企業リストにAppleを加えた。

 報道によると、認可を受けたのはソフトウエアやハードウエアを組み込んで改造した3台のSUVで、車種はいずれも「Lexus RX 450h」。6人のオペレーターが乗車し、走行状態を監視しながら、緊急時に自動運転に代えて人間が運転することを義務づけている。

 Appleには「Titan」と呼ばれる自動運転車の開発のプロジェクトがあり、同社はこれを秘密裏に進めていると言われている。その同社が自動運転車について初めて正式なコメントを発したと、伝えられたのが2016年12月。米運輸省の自動運転車に関する連邦政府指針に対する意見として、Appleは運輸省の道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration:NHTSA)に宛てた書簡で、「輸送機関を含む多くの分野における自動運転システムの可能性に心躍らされている」と述べた。

 Wall Street Journalによると、今回、Appleの広報担当者はコメントを控えたが、上述の書簡に記されていた、「(Appleが)マシンラーニングとオートメーションの技術に多額の投資を行っている」、との文言に言及したという。