セールスフォース・ドットコムは2017年4月14日、国内で2拠点目のデータセンターとなる神戸データセンターの稼働開始を発表した。サービス拡充や災害時のバックアップなどに利用する。2011年に稼働した東京地区と合わせて、関西地区との2拠点体制となる。

 神戸データセンターは日本やアジア太平洋地域を対象に、サービスの拡充や災害時の切り替え先などに使う。ユーザーがデータセンターの所在地を意識する必要は無く、管理画面やSLA(サービス・レベル・アグリーメント)に変更はないという。

 新拠点は単なるバックアップ拠点ではなく、計算資源が必要な機能の提供基盤となる。米セールスフォース・ドットコムは、2016年9月に発表した機械学習プラットフォーム「Salesforce Einstein」を発表。同プラットフォームにより、顧客管理(CRM)サービスの「Sales Cloud」、マーケティング支援サービスの「Marketing Cloud」といった、自社サービスの強化を進めている。従来のサービス総称である「Customer Success Platform」は「Salesforce Intelligent Customer Success Platform」として人工知能(AI)機能を連想させるブランドに改称した。