米Amazon.comは現地時間2017年4月13日、家庭用音声アシスタント端末「Amazon Echo」で採用する高性能な遠距離音声処理技術を、外部のハードウエアベンダーに提供すると発表した。

 ハードウエアベンダーは、開発キット「Amazon Alexa 7-Mic Far-Field Development Kit」を利用して、Amazon.comのクラウドベースの音声アシスタントサービス「Alexa」と連携して、高性能遠距離音声処理技術を使える製品を開発できる。

 開発キットは、招待制の限定プログラムを通じて商用ハードウエアベンダーに提供される。米Forbesによると、開発キットは無料。Amazon.comは、Alexaを多くのデバイスに組み込んで人々の生活に浸透させたいと考えている。

 Amazon.comは2015年6月、Alexaを公開するとともにソフトウエア開発キット(SDK)「Alexa Skills Kit(ASK)」をサードパーティーの開発者向けにリリースしている。1年後にAlexaのスキル(サービスや機能)は約1000種類に達し、2016年9月時点で3000種類を超え、2017年2月に1万種類を突破した。

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