米Googleは現地時間2017年4月11日、機械学習技術を利用したWebベースのお絵かきツール「AutoDraw」を発表した。スマートフォン、タブレット端末、パソコンから無料で使用できる。

画面●「AutoDraw」ではまずラクガキをマウスなどで手描きする。すると機械学習技術を使って、似ているイラストを探して画面上部に提案してくれる。
画面●「AutoDraw」ではまずラクガキをマウスなどで手描きする。すると機械学習技術を使って、似ているイラストを探して画面上部に提案してくれる。
(出所:米Google)
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画面●描きたかったものを選択すると、プロが描いたようなイラストに瞬時に早変わり。その後、色を塗るなどして仕上げていける。
画面●描きたかったものを選択すると、プロが描いたようなイラストに瞬時に早変わり。その後、色を塗るなどして仕上げていける。
(出所:米Google)
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 AutoDrawは、人間が何を描こうとしているか判断し、プロのアーティストやデザイナー、イラストレーターなどによるデザインから近いものをリスト表示する。気に入ったデザインを選択すると、ユーザーが描いたいたずら書きのような絵がプロのデザインに置き換わる。これにテキストや手描きの図を加えたり、色を変えたりすれば、見映えの良いカードなどを手軽に作成できる。

 できあがった作品は、PNGファイルとしてダウンロードしたり、「Twitter」「Facebook」「Google+」などで手軽に共有したりできる。

 AutoDrawは、同社の人工知能(AI)実験プロジェクトの1つである「Quick, Draw!」と同様の技術を利用する。Quick, Drawは、人間が描いた絵をAIに当てさせるゲーム。
与えられたテーマで人間が絵を描き、AIアルゴリズムが20秒以内に何の絵か判断する。

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