SecureWorks Japanは2017年4月11日、日本企業を標的としたサイバー攻撃や情報セキュリティの脅威をリアルタイムで監視し、攻撃リスクへの対処情報を提供する新サービス「エンタープライズ・ブランドサーベイランス」を開始したと発表した。企業に対する標的型攻撃などの予兆を事前に把握し、脅威に対する対処情報を提供する。いわゆる「アンダーグラウンドマーケット」における情報も収集し、企業イメージやブランドが失墜するような評判なども探る。風評被害を食い止めるための対処情報も提供する。

 新サービスを発表した記者会見でセキュリティ・エバンジェリスト、ジェネラル・マネージャのジェフ・モルツ氏は、次のように語った。「多くのセキュリティソリューションは『過去に起きた』インシデントなどをもとに対策する。当社のスレット・インテリジェンスに基づく情報セキュリティソリューションは、将来に発生しうる脅威を長期的・戦略的視点で可視化する」と優位性を強調。「『明日におきるニュースを今日、読む』ようなソリューションだ」とも語った。

写真●SecureWorks Japan セキュリティ・エバンジェリスト、ジェネラル・マネージャのジェフ・モルツ氏
写真●SecureWorks Japan セキュリティ・エバンジェリスト、ジェネラル・マネージャのジェフ・モルツ氏
(撮影:下玉利 尚明、以下、同じ)
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 続けて登壇したスレット・インテリジェンス&インシデント・レスポンスコンサルティング、シニア・ダイレクターのジェフリー・カーペンター氏は、スレット・インテリジェンスをベースとしたサービスについて紹介。「80人以上のセキュリティ・リサーチャーが集結しているサイバー特殊部隊『カウンター・スレット・ユニット(CTU)』などが、全世界のネットワークで収集した脅威の情報の中から『日本固有』の攻撃パターンを解析している」と説明した。

写真●SecureWorks Japan スレット・インテリジェンス&インシデント・レスポンスコンサルティング、シニア・ダイレクターのジェフリー・カーペンター氏
写真●SecureWorks Japan スレット・インテリジェンス&インシデント・レスポンスコンサルティング、シニア・ダイレクターのジェフリー・カーペンター氏
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