米Googleが韓国LG Displayに1兆ウォン以上(約1000億円)の出資を申し入れたと、韓国の「Electronic Times」が関係者から得た情報として現地時間2017年4月10日に報じた。

 Electronic Timesの報道を引用した英Reutersによると、Googleの出資提案はLG DisplayにおけるOLED(有機EL)ディスプレイの生産能力強化を支援することが目的という。

 Googleは自社ブランドのAndroidスマートフォン「Pixel」の次期モデルのために、安定したフレキシブルOLEDディスプレイの供給を確保したいと考えている。同社は2016年にPixelおよび「Pixel XL」をリリースしたが、OLEDディスプレイの供給不足で需要に対応できずにいる。

 なお、韓国Samsung Electronicsは最新スマートフォン「Galaxy S8」にフレキシブルOLEDディスプレイを採用しており、米Appleも新しい「iPhone」の一部に採用すると噂されている。

 LG DisplayはGoogleの提案に応じるか検討中で、供給量など条件によっては当初の金額より高くなる可能性があると、米Digital Trendsは報じている。次期Pixelスマートフォンは2017年後半に発売されるとみられている。