韓国Samsung Electronicsの最新ハイエンドスマートフォン「Galaxy S8」および「Galaxy S8+」は過去最高の勢いで予約注文が入っていると、複数の米メディア(ValueWalkZnetなど)が報じた。

 上記メディアが引用した韓国経済新聞「Hankyung」(デジタル版)の報道によると、Samsungは現地時間2017年4月8日に韓国でGalaxy S8およびS8+の予約受付を開始し、最初の2日間の注文数は55万台に達した。

 昨年8月に発売してすぐにリコール・生産中止となった大画面スマートフォン「Galaxy Note7」は予約注文数が最初の2日間で20万台、発売までの2週間で合計40万台だった。Galaxy Sシリーズの前モデルである「Galaxy S7」および「Galaxy S7 Edge」は予約開始から2日間の注文数が10万台だった。最初の2日間を比べるとGalaxy S8およびS8+はGalaxy Note7の2.75倍、Galaxy S7およびS7 Edgeの5.5倍となる。

 Samsungは3月29日にGalaxy S8およびS8+を正式発表した。本体前面のほとんどをディスプレイが占めるベゼルレスデザインが特徴で、一般発売は4月21日。予約注文者向けには4月18日に出荷を開始する。

 Galaxy S8およびS8+の予約が好調な理由としてValueWalkは、Galaxy Note7の生産停止で多くのユーザーが次のフラッグシップ機を待っていたこと、Samsungユーザーのブランド忠誠心が「iPhone」ユーザーと同様に強いこと、Galaxy S8およびS8+自体のデザインや性能が魅力的であることなどを挙げた。また、Samsungが積極的なキャンペーンを展開していることも奏功したと、Hankyungは指摘している。

 Samsungは米国とカナダでもGalaxy S8およびS8+の予約受付を開始しており、Samsung広報担当者によれば「米国での予約注文数はGalaxy S7およびS7 Edgeと比べ2ケタの増加率で伸びている」という。Samsungは詳しい数字については明らかにしなかったが、米国でもGalaxy Note7のリコール問題はそれほど影響していないようだ(米BGRの報道)。