富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は2017年4月10日、ESRIジャパンと販売契約を締結し、地理情報システム(GIS)統合プラットフォーム「ArcGIS(アークジーアイエス)」を同日から販売開始すると発表した。業種を問わず顧客の既存環境に応じたGISをコンサルティングから構築、保守を通じて提供する。

 ArcGISは、世界トップシェアの高機能GIS製品。強力なデータ分析ツールを搭載し、顧客企業が保有するデータから関連性や傾向、パターン、最適解を導き出し、これまで見えなかった利活用可能な情報として可視化できる。

 デスクトップアプリケーションからクライアントサーバーシステム、Webサービスまで、顧客の機能要件、システム規模、コストに合わせたシステム構成で導入できる。スマートフォンやタブレットにも対応し、簡単な設定で利用できる豊富なアプリを用意。要望に応じて、顧客の業務内容に合わせたアプリ開発も可能。

 富士通SSLは、30年前から多様な顧客のGISを構築しており、現在は配送計画支援やエリアマーケティングなどのソリューションを提供している。「G空間」関連の市場規模は2020年には最大で2012年度比約3.1倍の62.2兆円に達する見込みであり、今後も増加が予想される位置情報および地理情報に関する要望に柔軟に対応するため、今回ArcGISの取り扱いを開始したという。

 製品ラインアップと販売価格(税別)は、デスクトップアプリケーション「ArcGIS for Desktop」が39万円から。クライアントサーバーシステム向けサーバー製品「ArcGIS for Server」が100万円から。クラウドサービス「ArcGIS Online」が10ユーザー年額16万円から。販売目標は3年間で2億円。

富士通SSLのWebサイト