一般視聴者が撮影した動画を投稿できるサイトをテレビ局が用意して、投稿された動画を自社のニュース番組などで採用する動きが広がっている。

 例えば読売テレビ(tyv)は2017年4月7日、一般視聴者からスマートフォンや携帯電話などで撮影した動画や写真の投稿を受け付ける「投稿ボックスytv」を開設し、4月から運用を開始したと発表した。

 読売テレビではセキュリティや報道の確実性を考慮して、2014年から関係者や取材対象者に限定した形で動画などの投稿を受け付けるシステムの運用を行っていた。今回、動画などの投稿を受け付ける「投稿ボックスytv」を一般視聴者にも公開することにした。

 投稿された動画などについては、報道局の担当者が投稿者に直接連絡を取り、内容を確認し、ニュース性の高いものについては読売テレビのニュース、情報番組などで放送する。

 熊本放送(RKK)も、2017年4月7日に、視聴者が撮影した動画を投稿できる「RKK スクープ投稿」を4月3日に開始したと発表した。同社は、視聴者が撮影した動画をニュースや番組で積極的に扱うことを想定して、このシステムを独自開発した。

 両社は、投稿サイト開設の背景として、「SNSの流行とともに、個人が発信する情報をきっかけに事件や事故が発覚するケースが急増」(ytv)、「視聴者が撮影した災害、自然現象、事件・事故などの動画がSNSなどを通じて話題になることが増えている」と説明、ニュースを取り巻く環境の変化を挙げる。

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