米Appleが2017年秋に発売する次期iPhoneは、3種のモデルが用意される見通しだが、そのうちOLED(有機EL)ディスプレーを採用するモデルが顧客の手元に届くのは、予約受付から数週間後になりそうだと、Mac RumorsBGRなどの米メディアが現地時間2017年4月7日までに伝えた。

 これは、米投資銀行Drexel Hamiltonの、Apple情報に詳しいアナリスト、Brian White氏が調査ノートで報告したもの。これらの報道によると、Appleが2017年に発売するiPhoneは、現行モデルと同様に4.7インチおよび5.5インチの液晶ディスプレーを備える2モデルに加え、 5.8インチOLEDディスプレーを備える新デザインのモデルが用意される見通し。

 このうち5.8インチOLEDディスプレーモデルは、「iPhone 8」などの名称が噂されているが、White氏はこのモデルの出荷時期が、ほかの液晶ディスプレー搭載モデルよりも遅れ、その期間が数週間になると予測している。White氏は調査ノートの中で、「5.8インチiPhone 8の出荷時期は数週間遅れるが、12月のホリデーシーズン時期には間に合うと、情報筋は見ている」と報告している。同氏はこうしたiPhone 8の出荷時期に関する噂をこれまで何度も耳にした。だが「今回の情報筋は相当の自信を持っており、我々はこの情報を重視している」と同氏は述べている。

 Mac Rumorsによると、White氏は現在、Appleのサプライチェーンから情報を集めるため、台湾にいる。また同氏が情報筋と呼んでいるのは、iPhone 8に関するサプライチェーン情報を精力的に追っている人物。これらのことからWhite氏の予測は、まったく根拠のないものではないとMac Rumorsは伝えている。

 また、英金融サービス大手Barclaysのアナリストも、iPhone 8に関し、同様の予測をしている。Barclaysは、Apple初のOLEDディスプレー搭載iPhoneが発売されるのは2017年9月だが、その在庫が十分に整うのは、同年10~12月期の遅い時期になると報告している。