クラウド名刺管理サービスのSansanと北九州市、西日本シティ銀行は2017年4月7日、 「市内事業者の労働生産性向上促進及び障がい者就労支援に関する協定書」を締結したと発表した(写真1)。三者が共同で、北九州市内の企業の生産性向上と、市内在住の障害者の就労支援を並行して進める。

写真1●北九州市役所で記者会見に臨んだ西日本シティ銀行の川本惣一代表取締役副頭取、Sansanの富岡圭取締役、北九州市の北橋健治市長(左から)
写真1●北九州市役所で記者会見に臨んだ西日本シティ銀行の川本惣一代表取締役副頭取、Sansanの富岡圭取締役、北九州市の北橋健治市長(左から)
(出所:Sansan)
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 北九州市は市内企業に対して労働生産性向上を啓発する活動の一環として、Sansanに関する情報を提供する。西日本シティ銀行も市内企業の経営支援活動の一環として、Sansanを紹介する。

 Sansanは市内の障害者就労施設に名刺情報の入力業務を発注して就労を支援する。加えて、市内企業がSansanを導入した場合、売り上げの一部を障害者就労施設に寄付する(写真2)。

写真2●三社協定の概要図
写真2●三社協定の概要図
(出所:Sansan)
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 Sansanによれば、もともと北九州市役所がSansanのサービスを導入しており、名刺情報の適切な管理・共有が組織の労働生産性向上に寄与すると感じていたのがきっかけになったという。同市を営業エリアに含む西日本シティ銀行も中小企業支援や障害者支援策を検討しており、今回の三者協定に至った。