米Appleは現地時間2017年4月6日、iOS向けビデオ作成アプリ「Clips」の提供を開始した。英語のほか日本語、中国語、韓国語などに対応し、「App Store」から無償でダウンロードできる。

 Appleは先月Clipsを発表し、4月にリリースすると予告していた。Clipsを使えば、「iPhone」や「iPad」で複数の動画や写真から表現豊かなビデオを手軽に作成し、SNSなどで共有できる。

 同アプリで撮影した動画や写真、あるいは「Photo Library」に保存してある動画や写真に、フィルターやエフェクトを適用して絵画風やアメコミ風に加工したり、吹き出しや絵文字、図形を追加したりできる。

 用意された数十種類の音楽からBGMを選べば、ビデオの長さに合わせてBGMを自動調整し、音楽が映像とともに自然に終わるよう仕上げてくれる。

 「Live Titles」機能を使えば、音声で字幕やタイトルを付けられる。撮影中に話している言葉から自動で字幕を生成し、話すスピードに合わせて画面上に表示する。タイトルの変更や絵文字の追加も可能。36言語に対応する。

 作成したビデオは、「Instagram」「Facebook」「YouTube」「Vimeo」といった主要なSNSに直接投稿するほか、「Messages」などのメッセージアプリを通じて友達と簡単に共有できる。

 InstagramやFacebookの「Stories」機能、米Snapのフォトメッセージングサービス「Snapchat」なども、手軽に写真や動画を撮って楽しく加工し、すぐに共有できるが、これらと異なりClips自体にSNS機能はない。