米Amazon.comは現地時間2017年4月6日、米国で新たに3万人以上のパートタイム従業員を採用する計画を発表した。このうち約5000人は、在宅で顧客対応するカスタマーサービス部門に配置されるとしている。

 同社は現在、米国で4万人のパートタイム従業員を抱えており、今後1年間でその数を約1.8倍に増やす。新規採用する約2万5000人は米国の配送センターと仕分けセンターで勤務する。また約5000人は自宅で顧客の問い合わせに対応する「Virtual Customer Service」の職に就く。米Wall Street Journalによると、後者は電話のほか、メールやチャットで顧客対応をするという。

 Amazon.comによると、これらのパートタイム従業員は週20時間以上働くことが可能で、各種福利厚生のほか、「Career Choice」と呼ぶ研修プログラムも受けられる。このプログラムでは、受講料の95%をAmazon.comが前払いする。その分野はAmazon.comにおける仕事と関連のないものも選択可能で、CAD(computer-aided design)、工作機械技術、看護など多岐にわたると同社は説明している。

 Amazon.comはこれに先立つ2017年1月、米国で10万人超のフルタイム従業員を雇用する計画を発表していたが、今回の発表は、この雇用計画を拡大するものとなる。また同社は2月、英国で5000人超のフルタイム従業員を採用する計画も明らかにしている。

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