IIJグローバルソリューションズは2017年4月6日、英携帯電話大手ボーダフォンと再販契約を締結し、ボーダフォンのIoT向けグローバルSIM「Vodafone IoT SIM」を6月1日から提供開始すると発表した。ボーダフォンの通信網に対応した3種類のSIM(スタンダードSIM、耐環境性に優れたロバストSIM、産業向け組み込み型SIM)を提供する。

 Vodafone IoT SIM専用の通信管理プラットフォームの利用環境を提供するとともに、顧客の要望に応じてデバイスの選定や調達も行う。Vodafone IoT SIMは、プラットフォーム上で固定プライベートIPアドレスが設定できるため、顧客ネットワークから任意のデバイスに向けてIPによるプッシュ通知を送信でき、IP通信によるデバイス管理が可能。

 データ利用量0.25MBプランの場合の参考価格は、エリア1(23カ国・地域)が月額0.46ユーロ。SMS送信料は、プラットフォームからの発信が1通当たり0.012ユーロ、デバイスからの発信が1通当たり0.036ユーロ。エリア2(62カ国・地域)は月額0.69ユーロ。SMS送信料は、プラットフォームからの発信が1通当たり0.012ユーロ、デバイスからの発信が1通当たり0.12ユーロ。

 また、中国の携帯電話大手チャイナモバイルの通信網を利用したソリューションを同日から提供開始した。チャイナモバイル網に対応した回線とIoTデバイスをセットにして中国国内向けにIIJグローバルの上海現地法人IIJ Global Solutions Chinaを通じて提供する。

 IIJグループでは、世界7カ国(米国、中国、英国、シンガポール、インドネシア、タイ、ベトナム)でクラウドサービスやSI(個別のシステム構築)を展開しており、今回のVodafone IoT SIMやチャイナモバイル網ソリューリョンと組み合わせることで回線や機器の調達からシステム基盤の構築・運用までをワンストップで提供するという。

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