米Amazon.comと全米プロフットボールリーグ(NFL)が今シーズンの「Thursday Night Football」(木曜夜のプライムタイムに開催されるNFLの試合)のストリーミング配信で合意したと、複数の米メディア(New York TimesRe/codeBusiness Insiderなど)が現地時間2017年4月4日に報じた。

 Amazon.comは、会員制プログラム「Amazon Prime」の加入者向けに、Thursday Night Footballの10試合を追加料無しでライブストリーミング配信する。米国でAmazon Primeに加入している家庭は約6000万、あるいは6600万世帯以上とも言われている。

 匿名を条件に情報を提供した関係者によると、Amazon.comは放送権として約5000万ドルを支払う。

 昨年は米TwitterがThursday Night Footballをライブ配信した。Twitterが支払った金額は1000万ドルとされている。当時Twitterのユーザーは約3億人で、Twitterアカウント保持者でなくても試合を見られるようにした。しかし、期待ほど視聴者は伸びず、テレビ(ケーブルテレビを含む)での視聴者数が1分当たり平均1580万人だったのに対し、Twitterで視聴した人は1分当たり平均26万6000人だった。

 Amazon.comは、米CBSや米NBCがテレビ放送する5試合もストリーミング配信する。また、Thursday Night FootballゲームはAmazon.comだけでなく、CBSとNBC、NFLのケーブルチャンネル「NFL Network」も放送する。

 今年のThursday Night Footballストリーミング配信権の争奪戦には、Amazon.comのほか、Twitter、米Facebook 、米Google傘下のYouTubeも参加したという。