スマートフォンを使った割り勘アプリ「paymo(ペイモ)」を開発・提供するAnyPayは2017年4月5日、Webブラウザーから支払える機能を追加した。従来はアプリからしか支払えなかった。アプリを取り込むことをためらう利用者に同サービスを体験してもらい、アプリ導入につなげる狙いだ。

「アプリなし支払い」の流れ
「アプリなし支払い」の流れ
(出所:AnyPay)
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 paymoは個人同士でお金をやり取りする作業を、スマホだけですませられる。飲食やレジャーなどの代金の「割り勘」に用途を特化した。

 新たに提供を始めた「アプリなし支払い」は、アプリを端末にインストールしていなくてもスマホのWebブラウザーから支払える機能だ。従来は代金を受け取るのも支払うのも、paymoアプリを使う必要があった。代金の受け手はLINEや電子メールで払い手を指定し、支払い要求のメッセージを送る。受け取った払い手は、画面上で「支払う」ボタンを選ぶと、Webブラウザーが起動し支払い画面が表示される。同画面上で名前、電話番号、クレジットカード情報を入力して、支払いを完了する。

 「paymoを気軽に体験してもらい、アプリ導入に誘導したい」。paymo事業を担当する井上貴文氏は、新機能を提供する狙いをこう話す。同社がアンケートなどで調べたところ、アプリのインストールをためらってpaymoを使わないスマホ利用者が少なくないという。「現金を使わず割り勘ができることをまず知ってもらい、より使い勝手の良いアプリの導入を促す」(同)考えだ。