データベースレスの新発想でIoT導入を容易に、GBLが設立会見

2017/04/05
高橋 秀和=ITpro (筆者執筆記事一覧

 GBLは2017年4月5日、同年3月7日の設立後初の会見を開き、AI/IoT導入の迅速化をうたうデータ管理技術を核とする事業戦略を説明した。社長には大和証券グループで常務CIOなどを務めた鈴木孝一氏と、データベースレスのユニケージ開発手法で知られる當仲寛哲氏が就任。最新技術と既存システムを簡素な仕組みで連携させるシステム基盤の開発を進め、2017年内に賛同するパートナー企業と協業、事業を拡大する計画だ。

GBLで代表取締役CEOを務める鈴木孝一氏
[画像のクリックで拡大表示]

 鈴木CEOは「AIやIoTといった新技術を使ったシステムは要件の確定が難しい。ニーズが多様化する上に日々変化してしまう。そこで求められるのが、ユーザー企業における要件定義の迅速化を実現する技術・サービスの提供だ」と設立の目的を語る。鈴木氏が最高経営責任者(CEO)、當仲氏が最高技術責任者(CTO)を担う。取締役として大木稔・イージェネラ日本法人社長が経営陣に名を連ねる。

GBLで代表取締役CTOを務める、ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所の當仲寛哲社長
[画像のクリックで拡大表示]

 事業の柱となるのは、(1)データベースレスで高速なバッチ処理を実現するシステム基盤「SIMPLE SLIM PLATFORM」、(2)SIMPLE SLIM PLATFORMを使ったアプリケーションの自社提供、(3)技術ベンチャーとITベンダーの仲介、の3つ。当面はSIMPLE SLIM PLATFORMの開発を先行ユーザーの開拓と併せて進める。ユーザーに訴求しやすい商材として、製造や小売りなどの業種別のアプリケーションやサービスの開発を急ぐ。ユーザー企業が試験導入しやすい、経営陣の理解を得やすい分かりやすくシンプルなプラットフォームにするという。

 SIMPLE SLIM PLATFORMの基になるのは、當仲CTOが開発した、シンプルなコマンドを連ねてデータを集計・分析する「ユニケージ開発手法」。同手法の分散処理対応を進め、IoTで利用するログファイルをリレーショナルデータベース(RDB)に格納しないデータ管理ミドルウエアを開発する。ユニケージ開発手法を導入済みのユーザー企業はもちろん、「ユーザー企業の事業部門がSIMPLE SLIM PLATFORMを使い、試行錯誤を素早く繰り返しながら要件を定義できるのが理想」(鈴木CEO)な基盤として整備する計画だ。

SIMPLE SLIM PLATFORMの概念図
[画像のクリックで拡大表示]

 鈴木CEOは、大和証券グループで8年にわたりシステム刷新を主導し、CIO経験が豊富。“物言うユーザー”として大和総研時代に「アライアンスクラウド推進ソサエティ」を発足させ、ユーザー企業とメーカー、ITベンダーを結ぶ異業種連合でユーザー本位のシステム開発に取り組んできた。

 當仲CTOは、UNIX系ファイルシステムのディレクトリー構造をそのままデータストアとして活用する「ユニケージ開発手法」の開発で知られる。同手法は東急ハンズや成城石井などで採用実績がある。

今週のトピックス-PR-

今日のピックアップコンテンツ-PR-

>>もっと見る

ITpro Special

>>もっと見る

▲ ページトップ