米Verizon Communicationsは、買収する米Yahoo!の中核事業と傘下の米AOLとの統合によって誕生する新会社の名称を「Oath」(あるいは「Oath:」)に決定した。AOLのTim Armstrong‏最高経営責任者(CEO)が現地時間2017年4月3日に社名をツイートしたことで明らかになった。

 VerizonとYahoo!は2016年7月、VerizonがYahoo!の中核事業を約48億3000万ドルで買収することで最終合意したが、その後Yahoo!から合計15億人分以上の個人情報が過去に流出していたことが発覚。条件見直しで交渉が進められた結果、2017年2月21日に、当初より3億5000万ドル安い約44億8000万ドルで再合意した。2017年第2四半期中の手続き完了を予定している。

 VerizonはYahoo!中核事業とAOLを統合し、今年の夏にOathを立ち上げる。Oathは10億人以上のオンラインユーザーと20以上のブランドを抱えることになる。

 すべてのYahoo!サービスが新しいブランド名に切り替わるかどうかは不明(米The Verge)。

 なお、中核事業売却後のYahoo!は、社名を「Altaba」に変更し、中国Alibaba Group Holding(阿里巴巴集団控股)の株式15%と日本のヤフー(Yahoo! Japan)の株式35.5%を保有する投資会社となる。

 Armstrong氏がツイートするより先に新会社の社名を報じていた米Business Insiderは、4月24日またはそれ以前に買収手続きが完了し、数週間にわたって新会社の大々的なキャンペーンが打たれるだろうとみている。

 OathはArmstrong氏が指揮を執り、現Yahoo! CEOのMarissa Mayer氏はOathに加わらない(米Re/code)。

 Oathは「誓い、宣誓」という意味だが、「ののしり文句」の意味もあり、Twitter上では「LOL(大笑い)」と反応する人や、「彼らは2番目の意味を忘れているようだ」とコメントする人もいた。