Webトラフィックの解析サービスを手がけるアイルランドStatCounterが現地時間2017年4月3日に公表したリポートによると、世界でインターネットにアクセスしている機器の中で、OSに米GoogleのAndroidを搭載する機器が占める比率は、同年3月時点で37.93%となり、米MicrosoftのWindowsの比率である37.91%を上回った。

 「2017年3月における両OSの差はわずか。だがインターネットを利用している機器の数でAndroidはWindowsを初めて上回った。これはテクノロジーの歴史の中で画期的な出来事であり、一つの時代の終わりを告げるものでもある」とStatCounterのAodhan Cullen最高経営責任者(CEO)は述べている。

 このリポートは、パソコン(デスクトップ、ノート)、モバイル機器(スマートフォンなど)、タブレット端末のトラフィックを調査したもの。それによると、Windows機のアクセス比率は2012年3月時点で80%超と高水準だった。これに対しAndroidは2.4%にとどまっていた。しかし、Windowsはその後一貫して右肩下がりで推移。これに対し、Androidは右肩上がりで伸び続け、両者の差は2017年2月時点で1.2ポイントにまで縮まっていた。

 Cullen CEOによると、Androidの飛躍的な成功の主な要因は、スマートフォンの普及、従来型パソコンの販売減少、世界市場におけるアジア地域の影響力の大きさだという。

 ただ、2017年3月のインターネットアクセス比率をパソコンに限定して見ると、Windowsは84%と依然高い比率。また地域別に見ると、北米ではWindowsが39.5%で首位となり、このあと米AppleのiOSが25.7%で、Androidが21.2%で続いた。欧州でも同様にWindowsが51.7%でトップとなり、Android(23.6%)の2倍以上で推移した。一方、アジアでは、Androidが52.2%と、Windows(29.2%)を大きく上回っている。

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