イッツ・コミュニケーションズ(イッツコム)は2017年3月30日、同日に品川区において地域BWAの免許を取得し、今後は防災・減災に向けて地域BWAを活用していくと発表した。

 併せて、これまでの地域BWA免許取得状況も発表した。2016年3月に総務省 関東総合通信局より東京都渋谷区における免許を取得して以降、東京都大田区(2016年10月)、神奈川県川崎市(4区、2016年8月)、横浜市青葉区(2016年11月)など東急線沿線を中心に地域BWAの無線局免許エリアを拡大してきた。

 さらに2017年3月30日には、品川区における免許を取得した。東急グループ会社であるケーブルテレビ品川と組んで、整備していく。

 イッツコムでは、各自治体の意向を確認しながら、地域住民の防災や減災などに貢献する情報発信および設備提供を行っていく。

 具体例として「緊急医療救護所向けに地域BWAサービスを提供し、災害時の情報伝達手段として整備」「災害時に自治体がコミュニティFM局を通じて情報発信を行う際、通常の通信回線の代替として地域BWAサービスを利用」「各地区の避難所向けに地域BWAサービスを提供し、災害時には避難者がインターネットに接続できる環境を整備」などを挙げる。

 ケーブルテレビ品川は2017年3月30日、品川区内すべての避難所で災害時における非常用通信回線として地域BWAが利用できるように2017年度から受信環境の整備を進めると発表した。

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