大分ケーブルテレコムとテレビ大分(TOS)は2017年3月30日、大規模災害発生時における相互連携など、地域メディア同士の連携を進めていくことで合意したと発表した。

 連携する内容として、まずは大きく五つを想定する。大規模災害発生時における相互連携では、南海トラフ地震などが発生した場合に人材や機材面で相互協力していく。

 残る4項目は、「番組交流(相互の自社制作番組を放送、中継での番組参加も含む)」「番組共同制作(相互に特別番組の一部制作委託や一部中継映像の提供など)」「人材交流(アナウンサーの出演や番組制作の研修実施など)」「地域をアピールするイベントの共同開催やコンテンツの共同制作」である。

 このほか、4Kコンテンツの制作ノウハウを共有し番組を共同制作して相互利用することや、ケーブルテレビ網を利用した情報カメラの設置と活用を共同で行うことなども検討していく。

 大分ケーブルテレコムは、独立系の有力ケーブルテレビ局として事業展開し、2016年夏にジュピターテレコム(J:COM)の連結子会社となった。ホームパスは約31万世帯、総加入世帯は約11万世帯である。

 今回の連携について、「(ケーブルテレビと地上波ローカル民放と)事業内容は異なるものの大分県の発展に貢献したいという思いは共通していることから、それぞれの強みを生かした連携を行うことでさらなる多様性を持った地域情報の発信を強化し、地域活性化や発展に貢献していきたい」と狙いを説明する。

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