米Googleは現地時間2017年3月29日、「Google Calendar」のiOS版アプリケーションをアップデートし、「iPad」にも最適化したと発表した。最新版(バージョン2.0.0)は「App Store」から無償でダウンロードできる。

Credit: Google
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 Google Calendarはこれまで「iPhone」および「iPod touch」に最適化されていたものの、iPadでは機能が限られるなど十分に利用できなかった。

 Google Calendar 2.0.0は、iOS 9.0以降を搭載したiPhone、iPad、iPod touchに対応する。iPadのホーム画面の「Spotlight Search」から手軽に予定を確認できる。

 チームの会議予定を決める際に、チームメンバーが共通して空いている時間帯や使用可能な会議室を提示する機能、「週3回走る」などの目標を追加すると都合の良い日時に予定を自動設定する機能なども利用できる。

 GoogleがようやくiPadへの最適化を実現した背景には、法人向けグループウエア「G Suite」の普及を拡大したい意図があると米PCWorldは指摘している。Googleは特に「Microsoft Office」からG Suiteへの切り替え促進を図っているが、米Microsoftはカレンダー機能を備えた「Outlook for iOS」をリリース当初からiPadに最適化していた。

 米AppleInsiderによれば、Google Calendar 2.0.0はiPadの広い画面を有効活用できるよう配慮しており、サイドバーがスクリーン上で占有する範囲を小さくした。イベントを編集している際、情報が画面全体を覆うのではなく、ポップアップで表示されるようにした。

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