米App Annieが現地時間2017年3月29日までにまとめた世界のモバイルアプリ市場に関するリポートによると、2017年のダウンロード件数は1970億件となり、前年から約32%増加する見通し。これが今後年平均19%の成長率で拡大し、2021年には3529億件に達すると同社は予測している。また、2016年に618億ドルだったモバイルアプリの売上高は、2017年に同33%増の822億ドルになるという。

 2016年におけるアプリ配信サービス別の売上高を見ると、米AppleのApp Storeが340億ドル、米GoogleのGoogle Playが170億ドル、サードパーティーのAndroidアプリ配信サービスが100億ドルだった。これが2017年には、それぞれ400億ドル、210億ドル、200億ドルになるとApp Annieは予測する。

 App Annieによると、AppleのApp Storeは収益ベースで世界最大のアプリストア。しかし、2017年はGoogle PlayとサードパーティーAndroidアプリサービスの合計売上高が、初めてApp Storeを上回るという。

 App Storeは、比較的裕福なユーザー層に支えられ、1端末当たりのアプリ売上高が伸びている。しかし、Androidは端末の稼働台数が急速に伸びている。これが比較的低い1端末当たりの売上高を補うと、App Annieは分析している。

 同社の予測によると、こうした状況は2018年以降も変わらない。2021年には、App Store、Google Play、サードパーティーAndroidアプリサービスの売上高が、それぞれ600億ドル、420億ドル、360億ドルになるとApp Annieは見ている。

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