韓国Samsung Electronicsは現地時間2017年3月29日、スマートフォンの最新フラッグシップ機「Galaxy S8」および「Galaxy S8+」を発表した。左右がカーブした曲面ディスプレイを採用し、ベゼルがほとんどないデザインを実現した。4月21日に発売する。

Credit: Samsung
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 前面がほぼディスプレイのため、物理ホームボタンを廃止し、指紋センサーは背面に移動した。指紋認証のほかに、虹彩認証も実装している。

 人工知能(AI)を活用したデジタルアシスタント「Bixby」を搭載し、一部標準アプリケーションとカメラやメッセージなどにわたって音声で操作できる。ユーザーの習慣などに応じて適切な情報を提示するほか、画像認識技術により、商品や建物を写真に撮って関連情報をすぐにオンライン検索するといったことも可能。今後対応アプリケーションを拡大し、他社製アプリケーションとの統合も進める。

 OSはAndroid 7.0ベース。10nm(ナノメートル)プロセスで製造された64ビット8コアプロセッサを内蔵し、800万画素のフロントカメラ(F1.7)と1200万画素のメインカメラ(F1.7)を搭載する。メモリーは4Gバイト、ストレージは64Gバイトで、最大256Gバイト対応のMicroSDカードスロットを装備する。「IP68」レベルの防水防塵性仕様。無線充電に対応する。

 Galaxy S8は5.8インチQuad HD+(解像度2960×1440ドット、画素密度570ppi)ディスプレイを搭載し、外形寸法は148.9×68.1×8.0mm、重量は155g。バッテリー容量は3000mAh。

 Galaxy S8+は6.2インチのQuad HD+(解像度2960×1440ドット、画素密度529ppi)ディスプレイで、外形寸法は159.5×73.4×8.1mm、重量は173g。バッテリー容量は3500mAh。

 専用ドック「Samsung DeX」を介して大画面ディスプレイ、キーボードやマウスと接続すれば、デスクトップパソコンのような環境を構築できる。

 米Mashableによると、米国での希望小売価格はキャリアによって異なり、Galaxy S8は730~750ドル、Galaxy S8+は730~850ドルで販売される。

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