米Amazon Web Services(AWS)は2017年3月28日(現地時間)、クラウドベースのコンタクトセンター運営支援ツール「Amazon Connect」の提供を始めたと発表した。親会社Amazon.comが顧客サービス用途で利用しているシステムをベースにしたもの。当初は、米国と、英国やドイツなど欧州18カ国で利用でき、今後数カ月で他国にも展開するとしている。

画面●「Amazon Connect」のWebサイト
画面●「Amazon Connect」のWebサイト
(出所:米Amazon Web Services)
[画像のクリックで拡大表示]

 Amazon Connectは、AWSの管理コンソール上のクリック操作で利用を始められる。技術者でなくてもGUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)で簡単にコンタクトフローの設計や、オペレーターの管理などができる点を訴求する。AWSの各種サービスや、「Salesforce」「Zendesk」など代表的なCRM(顧客関係管理)ツールとも連携できる。

 料金は利用時間に応じた完全従量制で、Amazon Connect自体の利用料は1分当たり0.018ドル。これに加えて、国によって異なる電話料金がかかる。例えば、米国で電話を受ける場合(インバウンド)の料金は1分当たり0.003ドル、米国へ電話をかける場合(アウトバウンド)の料金は1分当たり0.0065ドル。別途、電話番号利用料(米国の場合1日当たり0.03ドル)もかかる。

米Amazon Web Servicesの発表資料(英語)