NTT西日本とNTTネオメイトは2017年3月24日、ドローンを活用した太陽光パネル点検ソリューションの提供を同日に開始したと発表した。IoT分野におけるデータ解析ビジネス「IoT」クラウドの本格展開第一弾と位置付ける。

図1●IoT分野におけるデータ解析ビジネス「IoTクラウド」の第一弾
図1●IoT分野におけるデータ解析ビジネス「IoTクラウド」の第一弾
(出典はNTT西日本、以下同)
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 ドローンとサーモカメラを使った空撮により、広大なエリアに設置された太陽光パネルの異常箇所を短時間で発見し、レポートを作成する。メガソーラー事業者は、このソリューションを利用することで、従来の人手による点検作業の省力化が期待できる。

 特徴として3点を挙げる。第一が「全国でのワンストップサービス」で、全国を提供エリアとし飛行申請からドローンを活用した撮影、撮影画像・映像の加工・解析、レポート作成まで提供する。このほか、「メガソーラー保守業務のコスト削減」や、「撮影漏れのない均一な品質のメガソーラー点検」などを挙げる。

 太陽光パネルの点検においては、2017年4月1日の法改正により点検厳格化や、発電設備の老朽化による故障率増加に対応するために、その作業の効率化が求められている。NTT西日本グループは2016年9月から5カ月間フィールドトライアルを実施していた。

 太陽光パネル点検ソリューション関連では今後、NTTグループのAI技術「corevo」の一つである変化点検出技術を中心に様々な技術連携を図り、異常解析をさらに高品質かつ短時間に実現できるシステム開発を推進する。

 NTT西日本グループは、ドローンやセンサー、AIなどの最先端技術を活用したデータ解析ビジネスをエネルギー分野だけでなく、建設、農林水産、観光・レジャー、防犯・防災など広範な分野に提供していく計画。

図2●ドローンを活用した映像解析ビジネスの展開戦略
図2●ドローンを活用した映像解析ビジネスの展開戦略
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