NTTレゾナントは2017年3月27日、サービス開始から20周年を迎えた「goo」について、AIを利用した新たな取り組みやスマートフォンの新製品を発表した。

 発表会には、NTTレゾナント代表取締役社長の若井昌宏氏が登壇。「gooは1997年のサービス開始からちょうど20周年。Web検索を皮切りに、東日本大震災以降は防災アプリも含め、企業向けには『powered by goo』のソリューションサービスも提供してきた」と振り返った(写真1)。

写真1●NTTレゾナント 代表取締役社長の若井昌宏氏
写真1●NTTレゾナント 代表取締役社長の若井昌宏氏
(撮影:山口 健太、以下同じ)
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 今後の方向性としては、パーソナライズを進める「もっとフィット」、ユーザーの意図を察して気付きを提供する「もっと知ってる」、スマホのように身近な存在としての「もっと近くへ」の3点を挙げた。

「gooのAI」活用の新サービス

 中核とする技術としては「gooのAI」を挙げた。「AIと会話を重ねることで人間の気持ちを理解していく。学習データも追加して回答を最適化していく。他社のデータにも接続し、共同でサービス開発に取り組む」(若井氏)とした。

 具体的には、旅行に関する新サービスを2017年9月に開始することを発表した。特徴は、NTTグループのAI技術「corevo」を活用する点。行き先が決まっていない場合でも、AIと会話しながら旅先についての提案を受けられる。ソーシャル情報も含めた話題のホテルやレストラン、旬の情報を提供できるという(写真2、3)。

写真2●2017年度の「gooのAI」への取り組み
写真2●2017年度の「gooのAI」への取り組み
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写真3●旅行分野でのサービスを新たに開始
写真3●旅行分野でのサービスを新たに開始
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