米Uber Technologiesがアリゾナ州でテスト中の自動運転車が事故に巻き込まれたことを、同社が現地時間2017年3月25日に認めたと、複数の米メディア(BloombergNew York TimesTechCrunchなど)が報じた。

 Uberは昨年、ペンシルベニア州ピッツバーグでスウェーデンVolvo Carsの「Volvo XC90」を採用した自動運転車の試験サービスを開始。その後カリフォルニア州サンフランシスコにもテストを拡大したが州当局の反対に遭い、アリゾナ州テンピに場所を変えて試験サービスを実施していた。

 アリゾナ州での事故は3月24日午後に発生した。地元警察によると、Uberのテスト車に過失はなく、相手の車が進路を譲らなかったため衝突し、横転した。けが人は報告されていない。

 ニュース素材のクラウドソーシング「Fresco News」のユーザーが事故直後の写真をTwitterに上げており、Uberの広報担当者は画像が事実であることを認めた。また、調査が終了するまでアリゾナ州およびペンシルベニア州でのテストを一時中止することを明らかにした。

 Uberによれば、事故当時、テスト車は自動運転モードで、ドライバーは乗っていたが後部座席に乗客はいなかった。ドライバーが衝突を避けるためにハンドル操作したかは不明という。