ヤフーは2017年3月24日、ソフトバンクと先進モビリティが共同で設立した自動運転車向けサービスを提供するSBドライブへの出資を発表した。出資額は約4億9000万円で、自動運転者向けに地図などのサービス提供やビッグデータ活用を目指す。同社はこれまでもSBドライブにエンジニアを派遣するなど協力していたが、資本参加を機に、自動運転分野に本格参入する。

 ヤフーは具体的な取り組みは未定としつつも、自動運転車向けに自社の持つ地図サービスやカーナビゲーションサービスの提供を検討しているという。自動運転車で必要になる情報の提供や、利用者とのインタフェースなどの開発に取り組む。車両から得られる情報を使って、自社サービスへの活用も視野に入れる。

 ヤフーの出資と同時に、ソフトバンクもSBドライブへ1.9億円の追加出資を実施。SBドライブは累計でソフトバンクから約10億円の出資を受けたことになる。

 SBドライブは、特定地点間を往来する自動運転の地域公共交通や隊列走行の輸送トラックなどの実証実験を進めている。現在、北九州市や鳥取県八頭町など国内の4市町村とスマートモビリティに関する協定を結んでおり、2018年度後半には公道での自動運転の実証を予定する。