米連邦航空局(FAA)が現地時間2017年3月21日までにまとめた、航空宇宙産業に関するリポートによると、ドローンとも呼ばれる無人機(UAS:Unmanned Aircraft System)の米国における実働数は、今後5年間で急速に増加する見通し。

 無人機のうち、趣味目的の小型機は、2016年末時点の約110万機から2021年までに約350万機に増加する見通しで、市場の成長度合いによっては最大450万機になるとFAAは予測する。

 一方、商用無人機は、2016年末の4万2000機から2021年には44万2000機へと増える見通しだが、最大160万機に達する可能性もあるとしている。さらに2016年末時点で2万人だった無人機の操縦者数は、2021年にその10倍から20倍に増える見通しだと、FAAは予測している。

 FAAによると、この商用無人機に関する予測は、現在施行されている運用規則に基づいている。例えば2016年6月に公表された商用無人機利用に関する規則では、飛行が許可されるのは、操縦者から視認できる範囲の高度400フィート(約122m)以下で、時間帯は日中に限られる。また1人の操縦者が複数の無人機を同時に操縦することはできない。

 現在、商用無人機の飛行は、個々の事例に応じ、規制を免除されるという形で許可されている。今後こうした規則が変化し、より広範な日常利用という形に変われば、実働数もそれに応じて変化すると、FAAは指摘している。

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