米Microsoftは現地時間2017年3月22日、トヨタ自動車とコネクテッドカー技術に関する特許ライセンス契約を結んだと発表した。金額面など詳細な条件については明らかにしていない。

 両社はコネクテッドカーに関して以前より協力関係にあり、2016年4月に、インターネット接続された車の情報を分析および活用するサービスの開発を目的とした合弁会社「Toyota Connected」の設立を発表している。

 米自動車業界誌「Automotive News」によると、Microsoftは新たな提携のもと、コネクテッドカー関連の技術の特許すべてをトヨタにライセンス供与する。テレマティクスやインフォテインメント、安全装備といったシステム向けのOS、音声認識、ジェスチャーコントロール、人工知能(AI)、サイバーセキュリティ技術などが含まれる。トヨタとの契約は排他的なものではなく、Microsoftは他の自動車メーカーとの提携も望んでいる。

 Microsoftは知的財産(IP)を他社にライセンス供与するプログラムを2003年12月に開始して以降、これまでに1200件以上の契約を締結しているが、自動車産業向けIPライセンスプログラムとしてはトヨタが最初のパートナーになるという。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]