米Appleは現地時間2017年3月21日、iOS向けビデオ作成アプリケーション「Clips」を発表した。「iPhone」や「iPad」で手軽に複数の動画や写真から表現豊かなビデオを作成し、SNSなどで共有できる。

 使い方は、画面下部の中央にある赤いボタンを長押しして動画や写真を撮影するか、「Photo Library」に保存してある動画や写真を選択する。フィルターやエフェクトを適用し、絵画風やアメコミ風に加工したり、吹き出しや絵文字、図形を追加したりできる。

 用意された数十種類の音楽からBGMを選ぶと、ビデオの長さに合わせて自動でBGMを調整する。

 また、「Live Titles」機能を使えば、音声で字幕やタイトルを付けられる。撮影中にユーザーが話している言葉から自動で字幕を生成し、しゃべるスピードに合わせて画面上に表示する。タイトルのテキストや句読点を変更したり、絵文字を追加したりすることも可能。36言語に対応する。

Live Titles機能を使えば、音声で字幕やタイトルを付けられる
Live Titles機能を使えば、音声で字幕やタイトルを付けられる
(出所:米アップル)
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 作成したビデオは、「Instagram」「Facebook」「YouTube」「Vimeo」といった主要なSNSに直接投稿するほか、「Messages」などのメッセージアプリケーションを通じて友達と簡単に共有できる。

 Clipsは4月より「App Store」で無料公開する。「iOS 10.3」以降を搭載したiPhone(iPhone 5s以降)とiPad(新型9.7インチiPad、iPad Air、iPad Pro、iPad mini 2以降)および「iPod touch(第6世代)」で利用可能。

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